妄想と現実のあいだ

とりとめもない言葉と写真、ときどき絵

芸術における価値とはなんだろう?

価値は目的にかかわる現象であり、芸術の価値は芸術の位置づけけの問題である。

そして、この現象の起点は欲望に根ざしている。

では欲望を満たすものが単純に価値であろうか。

喉が渇いたので水が欲しいから水は価値であると言ったとき水は確かに固有の「使用価値」を持っている。水を得るための貨幣は相互関係の中で「交換価値」となる。(古典的価値論)

 

例えば、ある欲望xを起点とし相互関係の中でyを望むべきと考えたとき、yは価値となる。

つまりこの場合の欲望と価値の関係は

f(x) = y

となる。

価値は相互関係の中で動的に変動し客観化され見出され、価値は客観的側面と主観的側面を持つと言える。


そして、芸術は相互関係の中で相対化され位置づけられる。

同語反復的になるが、芸術の価値は芸術の価値の位置づけによって変化する。