妄想と現実のあいだ

とりとめもない言葉と写真、ときどき絵

2019-01-01から1年間の記事一覧

服屋に行くための服がないという問題

服屋に行くための服がないという問題(以降服屋問題と書く)は、 服屋に行くための服(初期リソース)がないということしか提示していない。 問題解決にどれだけのことを試みたかということを言及してはいない。 このとき、ある程度の知識と経験を持った人か…

芸術における価値とはなんだろう?

価値は目的にかかわる現象であり、芸術の価値は芸術の位置づけけの問題である。 そして、この現象の起点は欲望に根ざしている。 では欲望を満たすものが単純に価値であろうか。 喉が渇いたので水が欲しいから水は価値であると言ったとき水は確かに固有の「使…

恐怖と不安

恐怖と不安の違い 記憶が予測した未来からの来訪者 それそのものが恐怖とするなら 不安は来訪者の影 例えば 病という来訪者 病が落とす影

希死燃料

火葬場から偶然発見された、新エネルギー。 自殺者から再現性を確認したのを皮切りに、生きている人間の希死念慮から取り出す技術が確立し希死燃料と命名された。 最初は全身タイツの装置を身にまとい希死燃料を取り出していたが、最新の装置では物理的な接…

予兆に対して

数年前、私が深夜のファーストフード店でポテトを食べながら小説執筆の作業をしていたときのことです。挙動不審な男性が店内で飲食している人たちのテーブルを巡回し「ポテト1本ちょうだい」と要求してまわっていました。そして、わたしのところにその男が来…

感情がマスキングされる感覚

目の前に脅威が迫る状況で他人の死を悠長に悼む感情に浸っていたら生き残れない。 眼前の脅威に対応すべく脳は瞬時に感情を凍結させると同時に闘争のための回路を発火させる。 この反応は生存のために闘争が求められていれば、極めて自然な反応なのだろう。 …